台湾のレストランで使える注文フレーズ — 注文票・食事制限・会計まで【注音付き】
台湾の食事は屋台だけではありません。牛肉麺の専門店、地元の人でにぎわう小吃店、ワイワイ飲む熱炒(ㄖㄜˋ ㄔㄠˇ / rèchǎo・台湾式居酒屋)、きちんとしたレストラン——座って食べるお店には、夜市の屋台とはひと味違う「注文の流れ」があります。特に台湾らしいのが、客が自分で注文票に記入する方式。仕組みを知らないと入口で固まってしまいますが、分かってしまえば指差しより確実で、むしろ旅行者の味方です。
この記事では、台湾のレストラン・食堂での流れを「入店 → 注文 → 食事中 → 会計」の順にまとめました。すべて繁体字・注音符号・ピンイン・日本語訳つきです。注音符号の声調は 1 声が無印、2 声 ˊ、3 声 ˇ、4 声 ˋ、軽声は ˙ を音節の頭に付けて表します。注音がはじめての方は注音符号を 1 週間でマスターする学習ロードマップを、夜市の屋台での注文は夜市で使える台湾華語の記事を、旅行全体のフレーズは台湾旅行で必須の台湾華語フレーズ 50 選をあわせてどうぞ。
台湾の飲食店は「注文の方式」で 3 タイプに分かれる
同じ「食べる場所」でも、注文の仕方が店のタイプでがらりと変わります。最初にこの地図を頭に入れておくと、どの店に入っても慌てません。
- 小吃店・食堂 — テーブルに置かれた注文票(點菜單)に自分で記入して店員に渡す。牛肉麺店・滷肉飯の店・水餃子屋など、地元めしの大半はこれ
- 熱炒・レストラン — メニューを見て口頭で注文する。日本の外食とほぼ同じ流れ
- カフェ・ファストフード — カウンターで先に注文・先に支払い。「內用還是外帶?」(店内ですか持ち帰りですか)を必ず聞かれる
このうち旅行者がつまずきやすいのが 1 の注文票方式と、3 の決まり文句の聞き取りです。順番に見ていきましょう。
入店 — 最初に聞かれるのは「幾位?」
店に入ってまず飛んでくるのが人数の確認です。ここは答えがワンパターンなので、確実に返せるようにしておきましょう。
- 👂 聞き取り
何名様ですか?
請問幾位?
- 🗣️ 言ってみる
1 人です
一位
- 🗣️ 言ってみる
2 人です
兩位
- 👂 聞き取り
店内ですか、持ち帰りですか?
內用還是外帶?
- 🗣️ 言ってみる
店内で食べます
內用
- 🗣️ 言ってみる
持ち帰りです
外帶
- 人数を数える量詞は「位(ㄨㄟˋ / wèi・〜名様)」。「2」は「二」ではなく「兩(ㄌㄧㄤˇ / liǎng)」を使うので、2 人なら「兩位」です。指で示しながら言えば完璧です。
- 「內用還是外帶?」はカフェ・ファストフード・小吃店の共通の決まり文句。「還是(ㄏㄞˊ ㄕˋ / háishì)」は「それとも」という意味で、「A 還是 B?」と聞かれたら A か B をそのまま返せばよい、と覚えておくと応用が利きます。
注文票(點菜單)の店 — 書いて渡すだけ、実は旅行者向き
小吃店のテーブルには、たいてい紙の注文票(點菜單 / ㄉㄧㄢˇ ㄘㄞˋ ㄉㄢ / diǎncàidān)と鉛筆が置いてあります。食べたい品の欄に数量を書いて店員に渡すだけで注文完了。会話がほぼ発生しないので、漢字が読める日本人にはいちばんハードルの低い方式です。
注文票の常連メニューをいくつか挙げます。
- 🗣️ 言ってみる
牛肉麺
牛肉麵
- 🗣️ 言ってみる
ルーローハン
滷肉飯
- 🗣️ 言ってみる
水餃子
水餃
- 🗣️ 言ってみる
ゆで青菜
燙青菜
- 🗣️ 言ってみる
白ごはん
白飯
- 🗣️ 言ってみる
スープ
湯
- 麺類・ごはん物は「大 / 小」の欄に分かれていることが多く、数字を書くだけでサイズ指定もできます。
- 水餃は「10顆(10 個)」のように個数で書く店が主流。欄の単位をそのまま使えば間違いません。
- 入口の冷蔵ケースや棚に並ぶ小皿のおかずは「小菜(ㄒㄧㄠˇ ㄘㄞˋ / xiǎocài)」。自分で取ってテーブルに持っていく方式で、皿数で会計されます。豆腐や煮卵など日替わりの楽しみです。
- 書き終えたら「不好意思(ㄅㄨˋ ㄏㄠˇ ㄧˋ ˙ㄙ / bù hǎoyìsi・すみません)」と店員に手渡すか、レジに持っていきます。どちらの方式かは周りのお客さんを見れば分かります。
口頭で注文する店 — 「我要〜」+ 量詞で組み立てる
熱炒やレストランでは口頭注文になります。基本の型は夜市と同じ「我要(〜をください)」ですが、座って食べる店では器の量詞「碗(ㄨㄢˇ / wǎn・お椀)」がよく登場します。
- 🗣️ 言ってみる
メニューをください
請給我菜單
- 🗣️ 言ってみる
注文をお願いします
我要點菜
- 🗣️ 言ってみる
牛肉麺を一杯ください
我要一碗牛肉麵
- 🗣️ 言ってみる
この店の看板料理は何ですか
你們的招牌菜是什麼?
- 🗣️ 言ってみる
これは何ですか
這是什麼?
- 🗣️ 言ってみる
とりあえず以上で
先這樣
- 「點菜(ㄉㄧㄢˇ ㄘㄞˋ / diǎn cài)」が「料理を注文する」という動詞。「我要點菜」と言えば店員がテーブルに来てくれます。
- 「招牌菜(看板料理)」を聞くのは失敗しない注文の近道。メニューに「招牌」と付く品は、その店の自信作という意味です。
- 注文を締めるひとこと「先這樣(とりあえずこれで)」を知っていると、店員との「以上でよろしいですか?」の間合いがスムーズになります。熱炒では食べながらの追加注文(加點 / ㄐㄧㄚ ㄉㄧㄢˇ / jiā diǎn)が当たり前なので、まず控えめに頼むのが現地流です。
苦手なもの・アレルギー・ベジタリアンを伝える
体に関わる部分こそ、確実に伝えたいところです。「不吃(食べない)」と「過敏(アレルギー)」を使い分けます。
- 🗣️ 言ってみる
牛肉は食べません
我不吃牛肉
- 🗣️ 言ってみる
ピーナッツアレルギーです
我對花生過敏
- 🗣️ 言ってみる
ベジタリアンです
我吃素
- 🗣️ 言ってみる
ベジタリアン向けの料理はありますか
有素食的嗎?
- 🗣️ 言ってみる
中に何が入っていますか
裡面有什麼?
- 台湾には宗教的な理由で牛肉を食べない人が一定数いるため、「我不吃牛肉」は店側も聞き慣れたフレーズです。遠慮なく使えます。
- アレルギーは「對〜過敏(〜に対してアレルギーがある)」の型。花生(ピーナッツ)のほか、蝦(ㄒㄧㄚ / xiā・エビ)、蛋(ㄉㄢˋ / dàn・卵)、奶(ㄋㄞˇ / nǎi・乳)を入れ替えて使います。
- 素食(ベジタリアン料理)文化は台湾が世界有数。「素食」の看板を掲げた専門店も多く、「我吃素」のひとことが通じれば選択肢は一気に広がります。
食事中のお願い — 餐具・水・おかわり
食堂ではセルフサービスの部分が多め。箸やレンゲはテーブル脇の引き出しや共用スタンドにあることが多いですが、見当たらなければ頼みましょう。呼びかけは夜市の「老闆!」よりも「不好意思」が無難です。
- 🗣️ 言ってみる
お箸をください
請給我筷子
- 🗣️ 言ってみる
レンゲ(スプーン)をください
請給我湯匙
- 🗣️ 言ってみる
お水をください
請給我水
- 🗣️ 言ってみる
ごはんをもう一杯ください
再來一碗白飯
- 🗣️ 言ってみる
とてもおいしいです!
很好吃!
- 「請給我〜(〜をください)」は物を頼む万能の型。「再來〜(もう〜)」を重ねれば、おかわり・追加が何でも頼めます。
- 日本と違い、水が自動で出てくる店は多くありません。セルフの給水機(飲水機)が置いてある店も多いので、まず店内を見回してみてください。
- 「很好吃!」は店の人がいちばん喜ぶひとこと。食べ物の単語をもっと増やしたい方は、アプリの食べ物カテゴリの解説ページに注音・音声つきでまとまっています。
会計 — 「買單」と、レジで聞かれる「統編」
食堂・レストランの会計は、テーブルで頼む店とレジで払う店が半々。周りの様子で判断しつつ、フレーズはこれだけあれば足ります。
- 🗣️ 言ってみる
すみません、お会計お願いします
不好意思,買單
- 🗣️ 言ってみる
お会計をお願いします
麻煩結帳
- 🗣️ 言ってみる
カードは使えますか
可以刷卡嗎?
- 👂 聞き取り
統一番号は必要ですか?
需要統編嗎?
- 🗣️ 言ってみる
要りません、ありがとう
不用,謝謝
- 🗣️ 言ってみる
持ち帰り用に包んでください
幫我打包
- 「買單」「結帳」はどちらも「お会計」。話し言葉では「買單」がよく使われます。テーブルから店員に声をかけるときは「不好意思,買單!」でじゅうぶんです。
- レジで聞かれる「統編(統一編號)」は、台湾の会社が経費精算に使う法人番号のこと。旅行者には関係がないので、「不用,謝謝」と返せば OK です。レシート(統一發票)は宝くじになっているので、捨てずに持ち帰ると旅の記念になります。
- 小さな食堂は現金のみの店がまだ多数派です。金額の聞き取り方は夜市の記事の支払いの章で詳しく紹介しています。
- 食べきれなかったら「幫我打包(包んでください)」。台湾では残った料理の持ち帰りはごく普通の習慣です。
- チップは不要です。レストランで伝票に「服務費 10%」とあれば、それはサービス料としてすでに加算されています。
「読める」を「言える・聞き取れる」に変える
注文票の店なら漢字が読めるだけで乗り切れますが、「幾位?」「內用還是外帶?」「需要統編嗎?」のような店員さんからの決まり文句は、音で知らないと反応できません。逆に、この記事の「👂 聞き取り」バッジのフレーズさえ音でつかめれば、台湾の食堂は驚くほど快適になります。
この記事の単語やフレーズの多くは、無料アプリ Bopomo の食べ物カテゴリと会話モード(「レストランで注文」「コーヒー注文」)にネイティブ音声つきで収録されています。リスニングで店員さんの質問に慣れて、スピーキングで「我要一碗牛肉麵!」と口から出る状態にしてから、台湾の食堂ののれんをくぐってみてください。