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台湾でタピオカを注文する中国語 — 半糖少冰など甘さ・氷の言い方【注音付き】

台湾の街角には、コンビニと同じくらいの密度でドリンクスタンドが並んでいます。台湾華語では手搖飲料店(ㄕㄡˇ ㄧㄠˊ ㄧㄣˇ ㄌㄧㄠˋ ㄉㄧㄢˋ / shǒuyáo yǐnliàodiàn)、略して「手搖飲(ㄕㄡˇ ㄧㄠˊ ㄧㄣˇ / shǒuyáoyǐn)」。カウンター越しにシェイカーを振る音が聞こえる、あのお店です。

ここでの注文は、旅行者にとって台湾でいちばん難しい注文かもしれません。理由ははっきりしていて、ドリンク名を言っただけでは注文が終わらないからです。甘さと氷の量を自分で指定する文化があり、名前を言った瞬間に店員さんから「甜度冰塊呢?」と返ってきます。ここで固まってしまうと、せっかくの珍珠奶茶が遠のいてしまいます。

この記事では、その注文の流れを 4 つのステップに分解して、そのまま口に出せる形でまとめました。すべて繁体字・注音符号・ピンイン・日本語訳つきです。注音符号の声調は 1 声が無印、2 声 ˊ、3 声 ˇ、4 声 ˋ、軽声は ˙ を音節の頭に付けて表します。注音がはじめての方は注音符号を 1 週間でマスターする学習ロードマップをあわせてどうぞ。

手搖飲の注文は 4 ステップで決まる

台湾のドリンクスタンドの注文は、次の順番で進みます。

  1. ドリンク名を言う(何を飲むか)
  2. サイズを言う(中杯か大杯か)
  3. 甘さを指定する(全糖〜無糖)
  4. を指定する(正常冰〜熱)

このうち 3 と 4 は、日本の感覚だと「え、そこまで選ぶの?」という部分です。でも逆に言えば、この 4 つさえ用意しておけば会話は終わります。慣れると全部つなげて一息で言えるようになるので、まずはステップごとに単語を押さえていきましょう。

ステップ1: ドリンク名を言う

まずは定番メニューから。台湾のドリンクスタンドはメニューが 50 種類を超える店も珍しくありませんが、旅行中に頼むものはだいたいこのあたりに収まります。

繁体字注音ピンイン日本語
珍珠奶茶ㄓㄣ ㄓㄨ ㄋㄞˇ ㄔㄚˊzhēnzhū nǎicháタピオカミルクティー
波霸奶茶ㄅㄛ ㄅㄚˋ ㄋㄞˇ ㄔㄚˊbōbà nǎichá大粒タピオカのミルクティー
鮮奶茶ㄒㄧㄢ ㄋㄞˇ ㄔㄚˊxiān nǎichá生乳ミルクティー
紅茶ㄏㄨㄥˊ ㄔㄚˊhóngchá紅茶
綠茶ㄌㄩˋ ㄔㄚˊlǜchá緑茶
烏龍茶ㄨ ㄌㄨㄥˊ ㄔㄚˊwūlóngcháウーロン茶
四季春ㄙˋ ㄐㄧˋ ㄔㄨㄣsìjìchūn四季春茶(台湾の定番茶葉)
冬瓜茶ㄉㄨㄥ ㄍㄨㄚ ㄔㄚˊdōngguāchá冬瓜茶(やさしい甘さの伝統ドリンク)
檸檬綠茶ㄋㄧㄥˊ ㄇㄥˊ ㄌㄩˋ ㄔㄚˊníngméng lǜcháレモン緑茶
多多綠ㄉㄨㄛ ㄉㄨㄛ ㄌㄩˋduōduō lǜ乳酸菌飲料入り緑茶
奶綠ㄋㄞˇ ㄌㄩˋnǎilǜミルクグリーンティー
紅茶拿鐵ㄏㄨㄥˊ ㄔㄚˊ ㄋㄚˊ ㄊㄧㄝˇhóngchá nátiě紅茶ラテ

**「珍珠奶茶」は口語ではほぼ「珍奶(ㄓㄣ ㄋㄞˇ / zhēnnǎi)」**と略されます。フルネームで言っても通じますが、「珍奶」と言えた瞬間に地元度が上がります。ちなみに「珍珠」は小粒、「波霸(ㄅㄛ ㄅㄚˋ / bōbà)」は大粒のタピオカを指す店が多いです。

ステップ2: サイズを選ぶ

サイズは基本的に 2 択です。メニューに「M / L」と書かれている店もありますが、口では中国語で言うほうが確実です。

繁体字注音ピンイン日本語
中杯ㄓㄨㄥ ㄅㄟzhōngbēiM サイズ
大杯ㄉㄚˋ ㄅㄟdàbēiL サイズ

「杯(ㄅㄟ / bēi)」は飲み物を数える量詞で、夜市の記事で紹介した「一杯(ㄧˋ ㄅㄟ / yì bēi)」と同じ字です。台湾の「大杯」は日本のコンビニの L サイズよりさらに大きいことが多いので、はしごするつもりなら中杯が安全です。

ステップ3: 甘さ(甜度)を指定する

ここからが本番です。甘さは台湾華語で「甜度(ㄊㄧㄢˊ ㄉㄨˋ / tiándù)」。多くの店では 5 段階に分かれていて、店によっては「〜分糖」という言い方も併用されます。

繁体字注音ピンイン目安
全糖ㄑㄩㄢˊ ㄊㄤˊquántáng100%(指定なしはこれ)
少糖ㄕㄠˇ ㄊㄤˊshǎotáng70%(=七分糖)
半糖ㄅㄢˋ ㄊㄤˊbàntáng50%(=五分糖)
微糖ㄨㄟˊ ㄊㄤˊwéitáng30%(=三分糖)
無糖ㄨˊ ㄊㄤˊwútáng0%
  • 「〜分糖」で言う場合は、七分糖(ㄑㄧ ㄈㄣ ㄊㄤˊ / qī fēn táng)・五分糖(ㄨˇ ㄈㄣ ㄊㄤˊ / wǔ fēn táng)・三分糖(ㄙㄢ ㄈㄣ ㄊㄤˊ / sān fēn táng) の 3 つを覚えておけば十分です。
  • 日本人の感覚だと、台湾の「全糖」はかなり甘いです。迷ったら半糖から試すのがおすすめ。甘い飲み物が苦手なら微糖、お茶の味を楽しみたいなら無糖です。
  • 「糖(ㄊㄤˊ / táng)」は砂糖、「甜(ㄊㄧㄢˊ / tián)」は甘いという形容詞。「太甜了(ㄊㄞˋ ㄊㄧㄢˊ ˙ㄌㄜ / tài tián le・甘すぎる)」は感想を言うときに使えます。

ステップ4: 氷(冰塊)を指定する

氷は「冰塊(ㄅㄧㄥ ㄎㄨㄞˋ / bīngkuài)」。こちらも段階で指定します。

繁体字注音ピンイン目安
正常冰ㄓㄥˋ ㄔㄤˊ ㄅㄧㄥzhèngcháng bīng通常(指定なしはこれ)
少冰ㄕㄠˇ ㄅㄧㄥshǎobīng氷少なめ
微冰ㄨㄟˊ ㄅㄧㄥwéibīng氷ごく少なめ
去冰ㄑㄩˋ ㄅㄧㄥqùbīng氷なし(飲み物は冷たいまま)
常溫ㄔㄤˊ ㄨㄣchángwēn常温
熱的ㄖㄜˋ ˙ㄉㄜrè deホット

ひとつ注意したいのが、「去冰」は「常溫」ではないという点です。去冰は氷を入れないだけで、ドリンク自体は冷えています。ぬるめが良いなら「常溫」、温かいものが飲みたいなら「熱的」と言い分けてください。なお熱いドリンクは、紅茶・奶茶など対応メニューが決まっている店が多いです。

氷を減らすと味が薄まらないぶん濃く感じられます。氷が苦手な方や、味をしっかり楽しみたい方は「去冰」も試してみてください。

定番の組み合わせ「半糖少冰」とは

台湾のドリンクスタンドでいちばんよく耳にするのが「半糖少冰(ㄅㄢˋ ㄊㄤˊ ㄕㄠˇ ㄅㄧㄥ / bàntáng shǎobīng)」です。これは 1 つの単語ではなく、「半糖(砂糖 50%)」+「少冰(氷少なめ)」を並べただけの指定。甘さと氷を一度に答えられるので、「甜度冰塊呢?」への返事としてそのまま使えます。

同じ要領で「無糖去冰(砂糖なし・氷なし)」「微糖微冰(砂糖 30%・氷ごく少なめ)」のように、甘さと氷は自由に組み合わせられます。台湾の常連には「微糖微冰」を縮めて「微微(ㄨㄟˊ ㄨㄟˊ / wéiwéi)」、「半糖去冰」を「半去(ㄅㄢˋ ㄑㄩˋ / bànqù)」と略す人もいます。通じなかったら省略せずに言い直せば大丈夫です。

トッピング(加料)を足す

トッピングは「加料(ㄐㄧㄚ ㄌㄧㄠˋ / jiāliào)」。追加料金は 10 元前後が相場です。

繁体字注音ピンイン日本語
珍珠ㄓㄣ ㄓㄨzhēnzhūタピオカ(小粒)
波霸ㄅㄛ ㄅㄚˋbōbàタピオカ(大粒)
椰果ㄧㄝˊ ㄍㄨㄛˇyéguǒナタデココ
布丁ㄅㄨˋ ㄉㄧㄥbùdīngプリン
仙草ㄒㄧㄢ ㄘㄠˇxiāncǎo仙草ゼリー
蘆薈ㄌㄨˊ ㄏㄨㄟˋlúhuìアロエ
芋圓ㄩˋ ㄩㄢˊyùyuánタロイモ団子

言い方は「加(ㄐㄧㄚ / jiā・足す)」+ トッピング名。

加珍珠(ㄐㄧㄚ ㄓㄣ ㄓㄨ / jiā zhēnzhū) タピオカを追加してください

「加」は「要加熱嗎?(温めますか)」のように、コンビニの記事でも出てきた汎用動詞です。ドリンクスタンドでも同じ感覚で使えます。

一息で言う注文フォーミュラ

ここまでの部品を並べると、地元の人と同じ注文文が完成します。語順はこうです。

[サイズ]+[ドリンク名]+(加+トッピング)+[甘さ]+[氷]

実例を見てみましょう。

大杯珍奶,半糖少冰。 ㄉㄚˋ ㄅㄟ ㄓㄣ ㄋㄞˇ,ㄅㄢˋ ㄊㄤˊ ㄕㄠˇ ㄅㄧㄥ。 Dàbēi zhēnnǎi, bàntáng shǎobīng. 大サイズのタピオカミルクティー、砂糖半分・氷少なめで。

中杯紅茶加珍珠,微糖去冰。 ㄓㄨㄥ ㄅㄟ ㄏㄨㄥˊ ㄔㄚˊ ㄐㄧㄚ ㄓㄣ ㄓㄨ,ㄨㄟˊ ㄊㄤˊ ㄑㄩˋ ㄅㄧㄥ。 Zhōngbēi hóngchá jiā zhēnzhū, wéitáng qùbīng. M サイズの紅茶にタピオカ追加、砂糖 30%・氷なしで。

文の頭に「我要(ㄨㄛˇ ㄧㄠˋ / wǒ yào・〜がほしい)」を付けると、より文らしく自然になります。台湾のドリンクスタンドでは名詞だけを並べる言い方も普通なので、緊張したら単語を並べるだけで通じます

店員さんに聞かれる 4 つの質問

こちらから言えても、聞き取れないと会話は止まります。手搖飲でよく飛んでくるのはこの 4 つです。

繁体字注音ピンイン日本語
要喝什麼?ㄧㄠˋ ㄏㄜ ㄕㄣˊ ˙ㄇㄜyào hē shénme何を飲みますか
甜度冰塊呢?ㄊㄧㄢˊ ㄉㄨˋ ㄅㄧㄥ ㄎㄨㄞˋ ˙ㄋㄜtiándù bīngkuài ne甘さと氷はどうしますか
內用還是外帶?ㄋㄟˋ ㄩㄥˋ ㄏㄞˊ ㄕˋ ㄨㄞˋ ㄉㄞˋnèiyòng háishì wàidài店内ですか持ち帰りですか
需要吸管嗎?ㄒㄩ ㄧㄠˋ ㄒㄧ ㄍㄨㄢˇ ˙ㄇㄚxūyào xīguǎn maストローは要りますか

手搖飲は持ち帰り専門で座席のない店が大半なので、「內用還是外帶?」が飛んでくるのは座席のある店やカフェ併設型のときです。返し方はこれだけ用意しておけば足ります。

  • 甘さと氷 → 「半糖少冰」のように 4 音節で返します。全部おまかせなら「都可以(ㄉㄡ ㄎㄜˇ ㄧˇ / dōu kěyǐ・どれでもいいです)」
  • 店内か持ち帰りか → 「外帶(ㄨㄞˋ ㄉㄞˋ / wàidài)」または「內用(ㄋㄟˋ ㄩㄥˋ / nèiyòng)」
  • ストロー → 要るなら「(ㄧㄠˋ / yào)」、要らないなら「不用,謝謝(ㄅㄨˊ ㄩㄥˋ,ㄒㄧㄝˋ ˙ㄒㄧㄝ / bú yòng, xièxie)」

「還是(ㄏㄞˊ ㄕˋ / háishì)」は 2 択を作る「それとも」。「A 還是 B?」と聞かれたら、どちらかをそのまま繰り返せば答えになります。台湾のあらゆる店で使える聞き取りの型なので、これだけは覚えておく価値があります。

そのまま使える注文の会話例

実際のやりとりを通しで見てみましょう(「內用還是外帶?」まで含む、座席のある店を想定しています)。

店員:你好,要喝什麼? ㄋㄧˇ ㄏㄠˇ,ㄧㄠˋ ㄏㄜ ㄕㄣˊ ˙ㄇㄜ? / Nǐ hǎo, yào hē shénme? こんにちは、何を飲みますか?

自分:我要大杯珍奶。 ㄨㄛˇ ㄧㄠˋ ㄉㄚˋ ㄅㄟ ㄓㄣ ㄋㄞˇ。 / Wǒ yào dàbēi zhēnnǎi. 大サイズのタピオカミルクティーをください。

店員:甜度冰塊呢? ㄊㄧㄢˊ ㄉㄨˋ ㄅㄧㄥ ㄎㄨㄞˋ ˙ㄋㄜ? / Tiándù bīngkuài ne? 甘さと氷はどうしますか?

自分:半糖少冰,謝謝。 ㄅㄢˋ ㄊㄤˊ ㄕㄠˇ ㄅㄧㄥ,ㄒㄧㄝˋ ˙ㄒㄧㄝ。 / Bàntáng shǎobīng, xièxie. 砂糖半分・氷少なめで、ありがとう。

店員:內用還是外帶? ㄋㄟˋ ㄩㄥˋ ㄏㄞˊ ㄕˋ ㄨㄞˋ ㄉㄞˋ? / Nèiyòng háishì wàidài? 店内ですか、持ち帰りですか?

自分:外帶。 ㄨㄞˋ ㄉㄞˋ。 / Wàidài. 持ち帰りで。

店員:一共六十五元。 ㄧˊ ㄍㄨㄥˋ ㄌㄧㄡˋ ㄕˊ ㄨˇ ㄩㄢˊ。 / Yígòng liùshíwǔ yuán. 合計 65 元です。

最後の「內用還是外帶?」は、レストランの記事で紹介したカフェや食堂でもそのまま飛んできます。「要喝什麼?」→ 品名 → 甜度冰塊 → 內用か外帶か、という骨格を一度覚えてしまえば、台湾のどの店先でも応用が利きます。旅行全体で使うフレーズは台湾旅行で必須の台湾華語フレーズ 50 選にまとめています。

現地で効く小ネタ

最後に、知っていると一段スムーズになる豆知識を集めました。

  • 「鮮奶」と「奶精」は別物。「鮮奶茶(ㄒㄧㄢ ㄋㄞˇ ㄔㄚˊ / xiān nǎichá)」は生乳を使ったミルクティーで、ふつうの「奶茶」より少し高め。安いミルクティーは「奶精(ㄋㄞˇ ㄐㄧㄥ / nǎijīng・粉末クリーム)」を使っていることが多く、味も価格も変わります。乳製品を避けたい方はここを確認してください。
  • 買ったドリンクを MRT に持ち込むときは注意。台北 MRT は改札内(付費區)と車内での飲食が禁止されていて、うっかり一口飲むと過料の対象になります。フタを閉じたまま持ち歩くぶんには問題ないので、飲むのは改札に入る前に。MRT の記事もあわせてどうぞ。
  • マイカップ持参で割引がある。「環保杯(ㄏㄨㄢˊ ㄅㄠˇ ㄅㄟ / huánbǎobēi)」や「自備杯(ㄗˋ ㄅㄟˋ ㄅㄟ / zìbèibēi)」を出すと値引きが受けられます。2022 年 7 月からは、チェーンのドリンクスタンド・コンビニ・ファストフードなどで最低 5 元の値引きが義務づけられました(個人経営の店は対象外です)。
  • ストロー事情が変わってきている。台湾ではプラスチックごみ削減の流れで、紙ストローやストローなしで飲めるフタを採用する店が増えています。要らないときは「不用吸管(ㄅㄨˊ ㄩㄥˋ ㄒㄧ ㄍㄨㄢˇ / bú yòng xīguǎn)」と伝えられます。
  • 値段を聞くのは「多少錢?」(ㄉㄨㄛ ㄕㄠˇ ㄑㄧㄢˊ / duōshǎo qián)。手搖飲は 1 杯 35〜70 元程度が中心ですが、お茶だけのメニューは 30 元台、鮮奶茶や果汁系は 70 元を超えることもあります。コンビニの飲み物より少し高いくらいの感覚です。

甘さと氷を自分で決められるというのは、裏を返せば自分の好みを言葉にしないと始まらないということです。だからこそ、「半糖少冰」が言えた日のタピオカは、いつもよりおいしく感じられます。

この記事に出てくる「珍珠奶茶」「紅茶」「綠茶」「糖」「冰」「喝」といった単語は、無料アプリ Bopomo食べ物・飲み物カテゴリの解説ページにネイティブ音声つきでまとまっています。会話モードには「コーヒー注文」「レストランで注文」のダイアログもあるので、「要喝什麼?」の型を耳で覚えてから台湾の店先に立つと安心です。注音とピンインはあくまで手がかりなので、最後は必ず音声で確認するのがおすすめです。